人間である前に女


誰にでも愛される女になるなんて私には無理。
たったひとりの人に愛されることすらも大変なのに、難しいことなのに誰にでもなんて難しい。


床を共にした男が行為後に煙草を吸っていると自分も吸いたくなる。
中学生の頃好きだった人が煙草を吸っていたからその名残で煙草を吸う人が好きだ。
煙草の匂い、嫌いな人が多いが私は好きだ。
床を共にした男に
「1口吸わせて」
という。
LUCKY_STRIKE。
心は空っぽ。
だって好きでも付き合えることはないから。


だからたまに焦る。
私が幸せになれる日は来ないのではないかと。
本当に好きな人は現れるのかと。
私を好きになってくれる人はいるのかと。
堪らなく怖く、苦しくなる。



私は自分が人間である前に女だと自覚している。
どうすればいいのか。
心が空っぽだ。
生きるのをやめたくなる。
何もかも捨ててしまいたい。
たったひとりになれる場所でひとりで死にたい。
私は本当に駄目な女だ。


このままひとりでよくわからない苦しみを抱えて沈んでゆきたい。
誰かのために何かをすることが愛というのなら私は何が出来るのだろう。


私が好きになる人はもう既に付き合っていたりする人が多い。
死んでしまいたい。
死にたい。
ぼんやりと考えては苦しくなり、路頭に迷い、彷徨う。
悲しくて悲しくてたまらない。
割り切れない自分を殺したい


愛してください、愛をください
そうやって言うから余計欲しくなる
言霊はよくない
我慢して。
どうしたらいいの?一生我慢?
苦しいの、苦しいの、喘いでる



これが生の感触


煙草が吸いたい


LUCKY_STRIKEを少し吹かして私に吸わせて




あなたが人間としてとても好き
苦しくなんてないから
やめてよね